日本男子ツアーの人気回復に向け、新たな対策が練られている。
同ツアーを運営するJGTO(日本ゴルフツアー機構)選手会(宮里優作会長)はファンサービスの一環として、現在は禁止されているトーナメント会場での写真撮影を一部解禁したいとの意向を示したのだ。
元来、同会場へはシャッター音などプレーの妨げになるので、メディア以外カメラの持ち込みは禁止されている。メディアでの撮影も原則としてインパクトまでシャッターを押してはいけない規則。選手会の案でも、もちろんプレー中の撮影は禁止だが、場所を限定しての撮影をOKにし、ファンとの交流に役立てればというわけだ。
「あらゆるスポーツ観戦で撮影が禁じられているのはゴルフだけ。トーナメントに来てもらったギャラリーに何か記念に持って帰ってほしいという発想から出たもので、これまでのタブーを破りたいということです」(JGTO広報・田中謙治氏)
ただし、実現には壁もあるという。試合の運営対策費がアップするからだ。カメラ持ち込み可能となれば、プレー中の撮影禁止チェックにそれだけの人員が必要になる。賞金からテレビ放映料などすべてスポンサーが負担するので、運営費などは少しでも軽くしたいのが実情。この案は、主催先との話し合いで実現するか決まることになるだろう。
「写真撮影より、まだほかにやることあるんじゃないの?という声も聞こえますが、それはまた別のこと。やれることから行動を起こすという点では、今度の選手会の動きは素晴らしい。それ以上に、松山英樹ら海外遠征組に課していた国内試合出場義務を撤廃したことは大いに評価できます」(テレビ解説者・佐渡充高氏)
青木功がJGTO会長になってから、徐々に変わりつつある?
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