米下部のウェブドットコムツアー。2日続けてのラウンドで、3ダース、36個のボールを持っていったが、終わってみれば「4個しかボールが残らなかった」というプロがいる。
イギリス出身の24歳、グレック・イーソンという選手で、スコアは実に91・95だった。バハマで開催された同ツアーのグレートエクスマクラシックでのこと。もっとも、開催されたのがサンダルス・エメラルドベイという海岸線のコースで、最大で秒速18メートルというハリケーン並みの強風が吹き荒れていたというから、同情の余地は十分にあるのだが……。実際、予選のカットラインは、同ツアー史上最多の11オーバー、155。
日曜日が試合の初日で、水曜日が最終日というツアー初の試みだが、その初日の日曜日に、イーソンは同ツアーで最も難しいとされる12番、パー4(平均ストロークが5を超える)で8を叩いてから、完全に調子が狂ってしまった。立て直そうとした月曜日には、2番パー3で8を叩いたこともあって、予選通過のため攻めに転じたのだが、逆に"撃沈"。
フロント9では、53という大叩きをしている。もっとも、この試合で優勝した37歳のカイル・トンプソンも初日の最初の6ホールで6オーバーを叩いていることから、少なくとも初日は、非常にタフなコンディションだったことは間違いがない。優勝スコアは2アンダーの286で、アンダーパーはトンプソン一人。
「我慢のゴルフをした」というトンプソン、タフなコンディションでは、やはり年の功や経験がものをいうということか。
それにしても、アマチュアだったらこれだけボールを失くしたら、泣きたくなるが、プロならボールはメーカーからの支給品。「まあいいか」と思える……わけがない気がする!
【関連記事】こちらも注目です!
2009/5/15 前代未聞! 風で中止のフジサンケイレディス。一体何が起きていたの?
2012/10/1 “風女”のシン・ジエのせい?全英女子は強風で前代未聞の中止。過去に日本でも…
2016/01/12 風を制する者がリオを制する。五輪コース視察結果は……
一覧へ戻る
|