ソニーオープンのジャスティン・トーマスに続いて、キャリアビルダーチャレンジでアダム・ハドウィンが「59」というビッグスコア。なぜ50台が連発するのか。米誌が分析している。
昨年、ジム・フューリックが出した58を筆頭に、60未満のスコアが米ツアーで記録されたのは9回。そのうち6回が2010年以降の記録だ。簡単に出せるようになったといえるのだろうか。
米誌による「用品やクラブフィッティング、トレーニング技術の進歩、選手の身体能力の向上などを考慮すれば、スコアが良くなって当然」とはうなずける話。しかしその一方、ツアーの平均ストローク数や1ラウンドのバーディ奪取率などは、過去数年、ほとんど変わっていないという統計もある。これは、コースセッティングが難しくなっている影響だろう。
男女のツアープレーヤーなどをクライアントに持つスポーツ心理学者のブレッド・マッカビ博士によれば「人間の心は、自分で決めた限界にまでしか成長しない」。つまり「一度、超えられないと思っていた限界が超えられると、容易に後に続く選手が出てくる」というのだ。加えて、とくに若いプレーヤーが増えていることから、より積極的、より攻撃的なプレーをする傾向が米ツアーに出ているとしている。さらに、かつてのタイガーのような突出した選手がいなくなり、トップレベルのプレーヤーが横並びになったことで、攻めのゴルフをしないことには勝てなくなっているのではないかという。
米誌「アメリカの若手のベストインストラクター」の一人に選ばれているジェイソン・ガス氏も「ジム・フューリックのような毎時108マイル(約48m/s)のスウィングスピードの選手が2度も60を切るのを見れば、60切りがそんなに難しいことではないと思えてくる」と語っている。
要は心の持ちよう。「自分には絶対無理だ」などと思っていては、ベストスコアの更新も難しいというわけだ。
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