政府は、東京五輪のゴルフ会場は霞ヶ関CCであると前置きとしたうえで、暑さ対策の具体策を急ぐと発表した。
今夏に“本格的温度測定”がされる霞ヶ関CC
東京五輪は7月24日から9月6日の高温多湿の時期に行われるため、五輪史上もっとも暑い大会になるだろうといわれる。そこで政府は昨年、7月から8月にかけて、テニスなどが行われる東京・有明地区、神奈川県藤沢市のセーリング会場、それに霞ヶ関CCがある埼玉県川越市で「暑さ指数」を測定している。暑さ指数とは気温や湿度、それに日射などによる輻ふく射熱を算出する指数で、日本体育協会の指針では、31度以上になれば屋外での運動は原則として中止、28度以上なら厳重警戒で激しい運動は避けるとしている。
その3カ所の測定では、いずれも31度になった日が複数あった。霞ヶ関CCがある地区は関東でもとくに暑いことで知られ、これが五輪会場移転派の大きな理由になっている。
これを受けて政府は、今年の夏にさらに本格的な測定を行ったうえで、観客を含めた暑さ対策の具体化を急ぐとしている。
この暑さへの見解についてJGA(日本ゴルフ協会)五輪競技対策本部部長・永田圭司氏は、「国際ゴルフ連盟のピーター・ドーソン会長も言っていましたが、ゴルフは気候、寒暖を克服するゲーム。しかもゴルフはこれらに一番対応できる競技。傘をさしても構わないし、冷たい飲み物も補給できます。ギャラリーへの対策はこれから真摯に取り組みますが、霞ヶ関のような広い会場でないと(暑さをやわらげるための)ミストテントを作るなどの対応ができません」と、会場移転派に釘を刺した。
ゴルフは屋外でのプレーが長時間続く。観客も含め、万全の暑さ対策が求められる。
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