タイガー・ウッズのツアー復帰戦となったファーマーズインシュアランスオープン、結果は76、72で予選落ち。さらに翌週のドバイでも棄権。大丈夫なの!?
タイガーが1年3カ月ぶりに公の場でプレーを見せたのは昨年12月のヒーローワールドチャレンジ。この大会はタイガー自身がホスト役で、出場人数も18人と少なくプライベートコンペ感覚の大会だ。そのときのタイガーの成績は4アンダーで17人中(1人棄権)15位というものだった。大会はゴルフネットワークで中継され、プロコーチの内藤雄士が解説している。内藤にタイガーの現状を聞いてみた。
「ファーマーズでのタイガーのスウィングは、現地にいた知り合いに練習ラウンドの様子をビデオに撮ってもらって見ましたが、昨年のヒーローワールドのときよりスウィングバランスはよくなっていました。
以前のタイガーのスウィングは、下半身を止めて上体をコイルさせ、そのコイルしたバネをバンプ(スライド)させながら開放してパワーにしたものでしたが、脊柱神経のケガを再発させないように、より体にやさしいフォームに改造中です。具体的には、上下をコイルさせずに、下半身も上体と一緒に右へターンして左にターンする動きです。するとクラブがインサイドから下りてくるため、大きいクラブではフォローで詰まるとチーピンやプッシュアウトなどのミスが出やすくなります。
確かに昨年のヒーローワールドではそんなミスが目立ちましたが、ファーマーズでは、インサイドから下りてくる度合いが小さくなり、かなり安定してきているように見えました。わずか1カ月ほどで、このような修正ができるのはさすがタイガーだと驚きました。このまま順調にいけば、完全復活も近いのではないでしょうか。この新スウィングはアマチュアにとっても手本になる可能性もあります。以前のスウィングは、かなり身体能力を必要としますが、いまタイガーが取り組んでいるスウィングは、彼の子ども時代の映像を参考にしているだけに、筋力があまりなくてもできるスウィングだからです」
タイガー自身はマスターズについて「もちろん出場するし、勝ちたい」と語っているが、さて……?
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