「生き残るための代償」プロたちは"おおむね賛成"新ルール案
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/03/28号
2017/03/24更新

「生き残るための代償」プロたちは
"おおむね賛成"新ルール案

 弊誌でも前号でお伝えした2019年から施行される新ルール案。ツアープロたちはさまざまな反応をしている。

 イアン・ポールターは「難しすぎるルールブックに手をつけたことを歓迎している。ゴルフというゲームを楽しいものにするはず」。アダム・スコットは「ゴルフのルールブックはまるで小説のよう。

 そんなゲームを始めようなんて人はまれだよ。ルールを整理し、シンプルにしようというのは良い方向だと思う」

 今回R&AとUSGAが発表した提案では、34条のルールが24条まで減らされているが、総論はおおむね賛成、各論になると反対意見も出ている。「いくつかのルール変更には本当に賛成している。とくに自分が原因で動いたと思わない時のグリーン上でのボールについては(提案ではノーペナ)は大賛成だ」と語るのは、昨年の全米オープンで優勝したものの、このルールでペナルティを課されたダスティン・ジョンソンだ。ライアン・ムーアは、LPG A のアンナ・ノードクイストが「わずか4粒の砂がウェッジから飛んで全米女子オープンで優勝を逃している。彼女のショットとは全く関係ない」と今回のバンカーでのペナルティの軽減を支持している。ただ、ムーアはどちらかといえばプロのルールだけ変えれば良いという意見だ。若いダニエル・バーガーは「プロとアマチュアとは、ルールを別にすべきかもしれない。いくつかの提案にはどうもピンとこない」としている。ジャスティン・トーマスも同様で「いくつかの提案は良いものだが、グリーン上でのスパイクマークの修理など両手を挙げて賛成する気にはなれないものもある」としている。

 ザック・ジョンソンはプロとアマの2ルール制には賛同しているようだが、前出のバーガーは「ゴルフを始めて12年、現在のルールでやってきた。今のやり方が好きだ」というように、プロのルールをあえて大きく変える必要はないとの意見も。

 ゲーリー・プレーヤーは、ウィンストン・チャーチルの言葉を引用して「変化は、生き残るための代償だ」と語っている。2019年の改定は動かないものだろうが、今はまだ一応提案段階。まだ変更の可能性もありそうだ。

 
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