R&A推奨!準備ができた人から打つレディゴルフ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2017/03/28号
2017/03/24更新

R&A推奨!
準備ができた人から打つレディゴルフ

  「レディゴルフ」という言葉をご存じだろうか? ここでは、レディといっても"女性"の意味ではない。

 「レディゴルフ」とはピンから遠いほうからというプレーの順番を厳密には守らず、試合全体の時間短縮のため「準備ができたらショットを打つ」というもの。R&Aが6月の全英アマ予選(ストロークプレー)で採用する計画で、現在テスト中という。

 もちろん、ほかのプレーヤーに危険が及ばない場合に限ってだが、オナーの打つ準備ができないときには他のプレーヤーが先に打つことも認められるし、ショートヒッターがロングヒッターより先に打つことが推奨されている。グリーン上でも、同伴プレーヤーのライン近くにあるボールを先に打つことも推奨されるなど、とにかく目指すは"スピードアップ"。

 R&Aによれば「4人のパーティで、各人が各ショットを5秒ずつ縮めれば、1ラウンドは25分早くなる」「オーストラリアのゴルフクラブの94%が、レディゴルフのキャンペーンを行っており、メンバーはプレーのペースを改善させ、かなりの程度満足している」という。

 R&Aのチーフエグゼクティブのマーチン・スランバース氏は、「プレーのペースについて、過去1年集中的に議論を重ねてきた。これはゴルフの発展のためにより重要度が増している問題だ」と語り、全英アマ予選でのテストが成功すればほかのR&Aの試合でも採用することを示唆している。同時に「若い世代はプロの試合に関心を寄せている」(スランバー氏)とも語っていることから、全英オープンでもレディゴルフが採用されるのではないかともいわれているのだ。

 さすがに今年の全英オープンでは無理としても、出場者の多い全英オープンはとにかく時間がかかるため時短はもはや必須。プロなら、アマチュアのようにシャンクなどが出る可能性も少ないことから採用しやすいともいえる。

 全英オープンでの採用は未確定とはいえ"お堅い"R&Aが主催する試合でレディゴルフのテストが行われること自体に大きな意味があるといえそうだ。

 
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