国内女子ツアー開幕戦、ダイキンオーキッドでは、例年、各メーカーの新製品をバッグに入れた契約プロたちの姿が見られるが、そのなかで異彩を放っていたのが、成田美寿々と葭葉ルミだ。
成田美寿々
2人ともドライバーは、いわゆるカスタムクラブを使用し、アイアンは、アメリカの新興メーカー「PXG」のモデルを使用していた。
「PXG」は、ネット長者であるボブ・パーソンズ氏が私財を投じて設立。昨年のPGAショーに登場して以来、注目を集めていたメーカーだ。パーソンズ氏は、「どんなにお金と時間がかかってもいいから、明らかに優れているものを作る」と公言し、潤沢な資金力をベースに、ザック・ジョンソンやライアン・ムーアなどの有力プロと次々と契約している。極めつきは、今年1月に発表されたリディア・コーとの契約だ。新興メーカーながら、トッププロが使えるクラブとして、ツアーでの存在感を増し、本格派メーカーとしての存在感が徐々に生まれているところだ。
成田と葭葉が使用するアイアンは、シャープに見える形状ながら、中空構造を採用し、ヘッドの中に熱可塑性エラストマーを挿入する技術で、やさしさや打感の良さを備えているという。国内の有力ツアープロが同社のクラブを使ったのは、初めてのケース。成田は「決め手は弾道。高い弾道を打った時は、余計なスピンが入らずに高さで止まる感じ。逆に低く打ち出した時は、スピンで止まる感じ。なんだか不思議な現象が起きるんです」。葭葉は「使う前は"癖のあるクラブ"なのかなと思っていましたが、フィッティング時に構えてみると違和感がなかった。打感も良いです。シャフトは柔らかい打感を生かしたいのでスチールにしました」とのことだ。
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