女子ツアーが〝結婚ブーム〟と先述したが、ちょっとした〝旋風〟も吹いているようだ。
キャロウェイのエピックブームがそれ。開幕戦を制したアン・ソンジュはその週に組み上げたエピックのフェアウェイウッドをバッグに入れていた。さらに第2戦目を制したジョン・ミジョンのバッグにもエピックのドライバーが入っていた。2人とも契約外の選手である。
エピックはヘッド内部の2本の柱の効果により、初速がアップし、飛距離へと還元されるのが特徴であり、人気を集める要因になっている。
契約選手の上田桃子も今季は確実に飛距離が伸びていると、コーチを務める辻村明志は言う。「桃子はもともと弾道が低く、直進性の高い球を打っていました。飛距離面を考えれば高さを出したい思いはありましたが、打ち出しを高くすると弱い球になってしまっていたんです。それで低い球筋を選択していたと言うのが正しい表現。それが今回のエピックの場合は、打ち出し角が12度から15度くらいに増えたにもかかわらず、球が強いんです。低くて強いはわかりますが、高くて強いというのはある意味で革命的だと思います」
初速が速くなると懸念事項になるのが、ヘッドスピードがある程度なければドロップしてしまうこと。これに関しては全く心配がないとキャロウェイのツアー担当は言う。「ドロップするのはスピン量が足りないからで、エピックのヘッド構造はその問題は解消しています。アマチュアの方が選ぶ時のアドバイスとしては、少し打ち出し角が高いと感じるものを選ぶといいと思います」
来月には男子ツアーが開幕。同じような旋風が起こるかは〝契約外の選手が使っているか〟がポイントになりそうだ。
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