ドラコン王がウッド1本で米ツアーに乗り込んだ。カナダのジェイミー・サドロウスキー(28)だ。
米ツアーのデビュー戦、第1ラウンドの1番ホール、注目のティショットは365ヤードだったサドロウスキー。彼は2008年と09年のドラコンチャンピオンで、約1年前、ツアープロとして活躍する夢を追いかけることを決意したという。その後、米下部ツアーに出場したり、母国カナダのPGAツアーやオーストラリアなどで武者修行。まだ、米ツアーのシードを取るには至っていないが、先のディーン&デルーカ招待に、過去のこの試合の優勝者が選ぶ「期待される新人」枠で、出場できたのだ。かつてはジョーダン・スピースやジェイソン・デイも招待を受けており、注目度の高さがうかがえる。
「新しいキャリアをスタートさせようと頑張っている。このために懸命に練習してきたし、自分が米ツアーでやっていけることを証明したい」とサドロウスキー。しかし、初日は73。
不幸なことに、開催コースであるコロニアルCC(7209ヤード、パー70)は、ショットメーカー向きのコースといわれ、ドライバーを持てるホールが少ない。究極のロングヒッター、サドロウスキーにもズバリ不向き。それでも、サドロウスキーは、1、2、6、11、14、15番ホールをドライバーで攻め、この6ホールに関しては、初日2アンダー、2日目はパープレー。ドライバーを持てばなんとかなる、なのだ。そもそも、サドロウスキーのバッグにはウッドは1本、ドライバーしか入っていない。
結果は73・77の10オーバーで予選落ち。それでも、ティショットの平均飛距離は、初日332・5ヤード、2日目は325・5ヤード。しかし、2日目の13番パー3で7、15番パー4はダブルボギー。この2ホールでパーを取っていれば、予選は通過していたのだから、やはり"ステップアップ"のカギは、ショートゲームの上達、体力と集中力といえるだろう。
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