全米オープンがアンダーの大盤振る舞い!?要因とは……
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2017/07/18号
2017/07/07更新

全米オープンがアンダーの大盤振る舞い!?
要因とは……

 全米オープンで優勝したブルックス・ケプカのスコアは16アンダー。全米オープンでは優勝スコアをパープレーに近づけるセッテイングをするのが旨だったはずだが……。

 ケプカの優勝スコアは、ローリー・マキロイが2011年、コングレッショナルCCで出した最小スコアと並ぶ歴代1位。

 また3日目に9アンダーを出したジャスティン・トーマスは1973年(オークモントCC)、ジョニー・ミラーが出した8アンダーを抜いて新記録達成。同大会での今年のアンダーパーは31人という"大盤振る舞い"だった。

 今年は何か違いがあったのだろうか。競技委員として参加した川田太三氏に聞いてみると「フェアウェイの幅も60ヤードと広いし、グリーンもよく止まった。何より計算違いだったのは風が吹かなかったこと」という。

 開催コースのエリンヒルズはリンクスタイプに設計されているが、内陸部でシーサイドではない。つまり、リンクス特有の強い海風を期待するのは無理な相談だったというわけ。加えて選手たちの飛距離がもはや想定外の域だったようだ。188ヤードを9番アイアインで打ち、637ヤードのパー5を楽々2オンする選手が続出するのだから……。

 「用具、ボールに飛びの制限をかける時期が来ていると思います。USGAもR&Aもストップをかけることを審議すべきだと思いますよ」(前出・川田氏)

 全米オープンも普通のツアー競技とどこが違うのか、そんな声も聞こえてきそうだ。

 
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