松山英樹のメジャー制覇を阻んだ、ブルックス・ケプカ。彼のアイアンは、ちょっとユニークな経緯で使用が始まったものだという。
そのモデルは、ミズノ「JPX 900ツアー」。日本では未発売の上級者向けアイアンで、通常モデルの「JPX900フォージド」に比べて、ヘッド長が3ミリ短い、コンパクトなヘッドが特徴だ。
昨年まで、ナイキの契約選手だったケプカ。同8月に同社のクラブ・ボール事業からの撤退が発表された際、アメリカ・ミズノの公式アカウントが、「ミズノはすべてのゴルファーに扉を開いて待っているよ」とツイート(※現在は削除)。それを見たケプカが、自らミズノにコンタクトを取り、晴れてアイアンの使用が決まったという。
ナイキの前はタイトリストと契約していたケプカ。実は、この「JPX 900ツアー」は、タイトリストとの契約終了後にケプカに使用してもらうことを想定しながら、ミズノが設計したものだという。その際は縁がなかったものの、ようやく今シーズン、このアイアンを手にしてビッグタイトルを手にしたわけだ。
「JPX」というと、プロモデルの「MP」と比較して、日本ではアベレージゴルファー向けという印象もあるが、米欧ミズノでは、積極的にツアープロが使用しており、日本でもおなじみのルーク・ドナルドをはじめ、ジョナサン・ベガスやルーカス・グローバーが使用している。ケプカのように契約外の選手の使用も少なくないようだ。
製造は「MP」同様、日本国内の鍛造工場で作られているという。気になる値段だが、7本セットで1000ドルを超えるため、並行輸入品を国内で購入したら、10万円超の価格になるだろう。
ツイッターが取り持つ縁。それでメジャー王者が生まれるなら、メーカーはSNSで選手を募ってみるのも悪くないのでは?
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