以前小欄でアラスカのコースにクマが出た話題を紹介したが、北海道にも出没した。
6月20日、北海道の札幌市にある真駒内CC藻岩Cでのことだ。
恩田幸直支配人によると「3時半頃に作業員がクマを発見しました。プレー中のゴルファーやキャディも見ていますが、1m弱の子グマだったようで、その後笹藪の中に入っていったようです。当時、100人ほどがコースに出ていましたが、念のためサイレンを鳴らし、クラブハウスに避難してもらいました。マニュアル通り、すぐに警察と市役所にも連絡しました。この時期、繁殖期のようで、オスのクマが子グマを殺すこともあるそうなんです。今回は、オスに追われて、母グマとコースまで出てきたようです」という。
支配人によれば、5〜6年前にもクマの出没は例があったというが、いくらゴルフ場が自然のなかとはいえ、同コースは札幌市南区にあるのだから恐ろしい感じはする。
では、もしもゴルファーがクマと遭遇したらどうしたら良いのか? 札幌市のくま対策のマニュアルなどによると、まずは慌てず、走って逃げないこと。ゆっくりと後ずさりするような形で、少しずつ距離をとることが大切だ。クマは逃げるものを追う習性があり、そのスピードは時速40キロともされる。また、コースに熊のエサになるようなものを残さないことも大事だ。
札幌市では、クマとの共存を目指し、クマは山に帰すことを基本としており、捕獲や狩猟は最終手段としている。そのため、市や区役所、警察、そして猟友会などと密接に連絡を取り合っているという。真駒内CCではキャディが笛を携帯。クマが出没した翌日早朝には経験豊富な猟師を呼んで、熊の足跡などの痕跡がないことを確認してもらったうえ、コースの外周に監視員をおいて、あえて人の気配を残したという。
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