シニアツアーは好調だが……日本プロスポンサー探しに頭の痛いPGA
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2017/08/01号
2017/07/31更新

シニアツアーは好調だが……
日本プロスポンサー探しに頭の痛いPGA

 PGA(日本プロゴルフ協会)は設立60周年を迎えたが、現況での活動はどうなのか、探ってみた。

シニアツアーは元気!

 倉本昌弘が会長となって4年目。ゴルフ振興策などを積極的に打ち出しているが、とくにシニアツアーの充実が目を引く。つい先頃もシニア後援競技、熊本・阿蘇シニアオープンの新規開催を発表した。オープン競技なのでアマの参加も募集しており、参加費(1万6200円、プレー費は別途)の中から経費を除く全額を震災復興支援金として寄付する。

 また賞金総額アップも発表された。福岡シニアオープンは賞金総額3000万円から500万アップの3500万円となった。

 シニアツアー競技は現在、18試合で、後援は5試合。年々少しずつだが、その数を増やしてきている。これは倉本体制になってから、スポンサー探しの営業活動が活発になったからというのがもっぱらの見方だ。倉本の手足となって働く事務方の組織替えを行い、連携プレーが功を奏しているという。

 「腹心のスタッフをNO.2に据え、実務はそちらに任せ、自分は試合に出て選手たちから情報収集。また既存スポンサーから別のスポンサーを紹介してもらったりするケースも。やはり倉本のネームバリューは大きいですね」(関係者)

 ただ懸念される課題もある。それは日本プロのスポンサーがまだ見つかっていないことだ。8年続いた日清食品が今年で冠スポンサーを降りたため、来年のスポンサー探しに着手しているが、まだ見つかっていないのが現状だ。

 賞金、運営費、テレビ放映権などで3~4億円はかかるとされる試合にポンと金を出すスポンサーが現れるかどうか、この点ではPGAにとって試練が続く。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2016/08/29 団体戦も!五輪見据え、PGAがジュニア大会初主催
2013/11/19 暴力団問題で揺れるPGA、総辞職し再スタート誓う
2004年 新聞等で騒がれたPGAとJGTOの関係、結局、合併どころかツアー名称変更もナシ

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト