PGA(日本プロゴルフ協会)は設立60周年を迎えたが、現況での活動はどうなのか、探ってみた。
シニアツアーは元気!
倉本昌弘が会長となって4年目。ゴルフ振興策などを積極的に打ち出しているが、とくにシニアツアーの充実が目を引く。つい先頃もシニア後援競技、熊本・阿蘇シニアオープンの新規開催を発表した。オープン競技なのでアマの参加も募集しており、参加費(1万6200円、プレー費は別途)の中から経費を除く全額を震災復興支援金として寄付する。
また賞金総額アップも発表された。福岡シニアオープンは賞金総額3000万円から500万アップの3500万円となった。
シニアツアー競技は現在、18試合で、後援は5試合。年々少しずつだが、その数を増やしてきている。これは倉本体制になってから、スポンサー探しの営業活動が活発になったからというのがもっぱらの見方だ。倉本の手足となって働く事務方の組織替えを行い、連携プレーが功を奏しているという。
「腹心のスタッフをNO.2に据え、実務はそちらに任せ、自分は試合に出て選手たちから情報収集。また既存スポンサーから別のスポンサーを紹介してもらったりするケースも。やはり倉本のネームバリューは大きいですね」(関係者)
ただ懸念される課題もある。それは日本プロのスポンサーがまだ見つかっていないことだ。8年続いた日清食品が今年で冠スポンサーを降りたため、来年のスポンサー探しに着手しているが、まだ見つかっていないのが現状だ。
賞金、運営費、テレビ放映権などで3~4億円はかかるとされる試合にポンと金を出すスポンサーが現れるかどうか、この点ではPGAにとって試練が続く。
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