元サッカー日本代表、鈴木啓太がJGTO(日本ゴルフツアー機構)主催のファーストQTに出場。議論を起こす事態になってしまった。
論議が顕在化した理由は、鈴木のスコア。3日間、102・90・106の合計298(82オーバー)で最下位(93位)。92位の選手とは14打差あった。これはプロトーナメント出場を目指す者のスコアとしては異例で、議論になるのも無理からぬ話。
ファーストQTの出場資格は9項目あるのだが、その中の6番目にアマの出場資格が記載されている。要約すると「JGAのHC3以内の者」。しかし、項目の2番目には「ゴルフ場支配人連合会加盟の所属責任者の署名捺印(推薦)を受けた者」とあり、ここにはプロとかアマなどの記述はない。しかし、QTはそもそもトーナメントプロを目指す者を対象にしているので、この項目は研修生らを指すとする向きもある。
鈴木はこの2番目の項目の資格で出場した。推薦者はサザンヤードCC(茨城県)支配人・穴山富一郎氏。
「知人から頼まれて推薦しました。しかしスコアをみると、この推薦は"ハテナ"でした。これまで男子6人、女子2人を推薦しましたが、それぞれいい成績を残してくれています。今回はちょっと残念ですね」(同)
鈴木は4月から始まったテレビ埼玉の「鈴木啓太のQTチャレンジ」の番組企画で出場したようだ。ゴルフを始めたのはサッカーを引退してすぐの15年からでベストスコアは、レギュラーティで82。この腕前でQTに出場するのは無謀とも思えるが、推薦を受けて出場を許可したのは、むろん主催者であるJGTO。
「書類に不備は認められませんでした。2番目の項目にはっきり反しているとは思いませんし。ただあの結果を見ると、忸怩たる思いはあります。はっきりした規定を作らないといけないかもしれません」(JGTO広報・田中謙治氏)
確かに鈴木を出場させたのはJGTOの責任。半面、ゴルフ人口が減っていくなか、ファーストQTぐらい(QTはファイナルまで4試合)、間口を広げて話題づくりでアピールしてもいいのではという意見もある。
【関連記事】こちらも注目です!
2017/06/05 記念受験?全米OP予選で127が出た!1ラウンドのおハナシです
2013/6/18 「事故みたいなもの」タイガーなんとハーフ44の大叩き
2003年 デーブ大久保がダイヤモンド杯で34オーバー、最下位での予選落ち、推薦基準に賛否の声
一覧へ戻る
|