シーズン最終戦ツアー選手権はフェデックスカップのポイントランク上位30人のみに出場が許されるエリートフィールド。そこで頂点に立ったのが伏兵ザンダー・シャウフェレだ。ルーキーの優勝は大会初の快挙だが、ところでシャウフェレっていたい何者……?
人懐っこい笑顔で観客を魅了した新星は、年間王者に輝いたジャスティン・トーマスやすでにグランドスラム(4大メジャー制覇)に王手をかけているジョーダン・スピースと同じ93年生まれの23歳。
「3カ月前にはこんな結末が待っているなんて思いもしなかった」と戸惑いを隠せない。それもそのはず、ライバルたちの華々しい活躍を尻目に昨年まで下部ツアーでくすぶり、今季ようやくPGAツアーの切符を手にしたばかり。それも序盤戦は苦戦が続き、シード確保さえ危ぶまれる日々を送っていた。しかし、地区予選会下位で滑り込み出場した6月の全米オープンで5位タイに入りプチブレーク。1カ月後にはグリーンブライヤークラシックでツアー初優勝。プレーオフシリーズでは第3戦のBMW選手権の最終日上がり6ホールで6アンダーをマークし、こちらも圏外(32位)から滑り込みでツアー選手権の出場権を得たシンデレラボーイだ。
同じ歳のトーマスはシャウフェレについて「あまりよく知らない」とのことだったが、今回の勝利で「この場に立つに相応しい存在」と認識を改めた。
「綱渡りだった」という今季、本人以上に彼の才能を信じていたのがシャウフェレのガールフレンド。「1勝もしてなかった時点で"ツアー選手権のための航空券や宿を手配しなくちゃ"と当然のことみたいに言ってきた(笑)」(シャウフェレ)というから心強い。
コーチの父はドイツとフランスのハーフ。母は日本育ちの台湾人。本人は無国籍な雰囲気を漂わせるカリフォルニアボーイだ。そういえば日系のファウラー、母がフィリピン人のジェイソン・デイ、タイ人の母を持つタイガーもそうだが、アジアの血を引く選手たちはルックスを含めカリスマ性がある傾向が。ダンロップフェニックスで来日予定のシャウフェレ。難しい名前だが覚えておいて損はない!?
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