米男子ツアーはプレーオフシリーズが終わったと思ったら、早くも2017-2018の新シーズンがスタートした。開幕戦のセーフウェイオープンでは13年の全英オープン以来6年ぶりを狙ったフィル・ミケルソンが久々のトップ3入り。連覇あり復活あり、開幕戦の悲喜こもごもを振り返り。
プレジデンツカップに出場したミケルソンにとって、シーズンオフはわずか4日。試合前の移動、練習、プロアマを考えると実質休みはゼロ。しかしプレジデンツカップで無敗(3勝1分)の勢いそのまま、開幕戦では果敢に優勝争いに加わり、約1年3カ月ぶりにトップ3入り。「チャンスを活かせた。この調子なら優勝も近い」とツアー通算43勝目に照準を合わせた。
好調ミケルソンらを退け連覇を達成したのがブレンダン・スティール。同大会での優勝争いは3年連続で、一昨年こそ最終日に崩れて優勝を逃したが、昨年に続き今年も余裕の勝利。
これで通算3勝目を挙げたのだが日本ではほぼ無名。そこでちょっと豆知識を。生まれはカリフォルニア州の北部の小さな街アイディルワイルド。地元にはゴルフ場はおろか練習場さえなかったとか。現在は宮里藍が拠点にしていたロサンゼルス南のアーバインに居を構えている。
実はスティール、2年前にアメリカの人気番組『ボーンズ』シリーズで俳優デビューを果たしている。法人類学者とFBI捜査官のコンビが現場に残った被害者の骨(ボーンズ)から事件を解決するという内容だが、スティールはチョイ役で出演。ちなみに同シリーズには松田聖子も出演している。
いまやツアーは松山英樹を含む20代の若手が主役だが、彼らより1世代上の34歳のスティール、さらに47歳のミケルソンら中堅、ベテランも健在。今シーズンも予期せぬ展開が待っているのかも。
ちなみに同週開催の欧州ツアー、アルフレッドダンヒルリンクス選手権でも英国のティレル・ハットンが連覇を達成。欧米での同時連覇とは、珍しいこともあるものだ。
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