先々週、韓国で初めて開催された米ツアー競技「CJカップ・アット・ナインブリッジズ」は、さまざまな面でゴージャスな大会だった。
大会前、月曜日に現地入りしたグラハム・デラエはツイッターに「僕らはツアープレーヤーとして厚遇を受けてきたけど、韓国では本当にレッドカーペットが敷かれている。信じられないサービスだ」とつぶやいていた。
具体的な記述はなかったが、韓国を代表する高級リゾートで、それにふさわしい"豪華おもてなし"が待っていたようだ。
そもそも大会の賞金額からしてすごかった。総額925万ドル(約10億2000万円)、優勝賞金166万5000ドル(約1億8400万円)は4大メジャーやプレーヤーズ選手権、世界ゴルフ選手権(WGC)を除いたツアーの最高額。13番パー3のホールインワン賞は、世界中どこでも韓国料理のシェフが出張し、パーティ料理を提供するという内容で、その額は5万ドル相当!
あらゆる面で豪華なのだが、背景には単に同国初の米ツアー競技というだけでなく、前週マレーシアで開催されたCIMBクラシック(アジアンツアーとの共催競技)との競合関係が指摘されている。
いわゆるアジアシリーズだが、昨年まではCIMBの翌週に、中国でWGCのHSBCチャンピオンズが行われていた。そのため、後者に出場するトッププロも、CIMBは日程的に出場しやすかった。ところが、今年はその間にCJカップが割り込んだのだ。しかも、アジアンツアー側は事前の相談なしに決められたと、立腹していると伝えられる。
そして、結果的に今年の出場選手の顔ぶれはCJカップがより豪華で、CIMBは割を食ってしまった。"おもてなし"には裏があった……などと裏読みもできるのだ。
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