国内ツアーは男女ともにこれから賞金王争い、シード権争いといった終盤の佳境を迎えるが、下部ツアーは男女ともに、10月20日にそろって幕を閉じた。
3月末に開幕した男子のチャレンジトーナメントは、JGTO Novil FINALで全12試合を終了。その最終戦は降雨によるコース整備のための初日がキャンセルになり、18ホールの"超短期決戦"で終わり、大槻智春の賞金王が確定した。
賞金ランクトップで最終戦を迎えた大槻は「優勝して(賞金王を)決めたかった」ものの、プレッシャーで思うようなゴルフができず、試合は82位タイと低迷。しかし、ランク2位以下は優勝する以外逆転の可能性はなく、逃げ切り。大槻は来季レギュラーツアーのフル出場権を獲得した。
ランク2位~7位の選手は第1回目のリランキングまで出場権を得るが、今年は4位の星野陸也がレギュラーツアーで賞金ランク33位とすでにシードが確定しているため、8位までが昇格することになった。
かつてツアー優勝の経験もある47歳の野中茂が5位に、飛ばし屋の額賀辰徳が7位に入った。
京都レディースで全21試合の幕を閉じた女子のステップ・アップ・ツアーは、今年からがらりと様変わりした。昨年までは優勝者に対してレギュラーツアー4試合の出場権を与えていたが、これがなくなる代わりに、賞金ランク制度により昇格への道が開かれたのだ。ランク1位には来季から導入されるリランキングまでの出場権が与えられる。
そのランク1位に輝いたのは谷河枝里子。本格的にゴルフを始めたのは14歳と遅かったが、21歳のときに水巻善典に見出され腕を磨いた。その甲斐あって28歳になった今季はステップアップで3勝を挙げて賞金女王に。
「レギュラーでは常に予選通過できるレベルに上げていきたい」と谷河は来季を見据える。なお、12月に挙式の予定で、谷河は来季から天てん良らの苗字で戦うことになる。
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