その"タイミング"は非常に難しい。韓国プロゴルファーたちの兵役・入隊の話だ。
ベ・サンムン(31)が、米ツアーに戻ってきたと思ったら、今度米ツアー1勝のノ・スンヨル(26)がまもなく兵役に服するというニュースが入った。
韓国では18~35歳の間に、最低21カ月の兵役につかなければならない。もちろんプロゴルファーも例外ではなく、兵役免除となるにはオリンピックでメダルを取るか、国別チーム戦のアジア大会で、金メダルを取らねばならない。実際、米ツアーのカン・スン(30)は、06 年のアジア大会の優勝で兵役が免除された。日本ツアーで活躍するキム・キョンテは入隊したが、ゴルフの実績で期間が大幅短縮された。一方、米ツアー2勝のベ・サンムンは、その実績で兵役免除を訴えたが、認められずに入隊。今年、プレーヤーズ選手権に優勝したキム・シウー(22)も入隊を決断したようだが、その時期は「米ツアー5年シードがあるから、これを加味して考える」としている。
米ツアー7勝、世界ランキング5位にまでなったことのある韓国男子ゴルフ界の大御所と言えるチェ・キョンジュは22歳の時に入隊し、退役後24歳でプロ入りをしているが、「軍隊を経て、メンタルが強くなり」それが彼のゴルフにも影響したとしていた。加えて、軍隊では規則正しい生活で、健康面でもプラスになったとか。
もっとも、実績があれば一般の兵役とは異なり、スポーツ選手が集められての合宿や韓国内での試合にも出られる可能性があるというが、北朝鮮との緊張が高まっている現状、タイミングを"間違えれば"戦場に出る可能性もなくはない。いつ入隊するか、韓国のゴルファーにとっては、大きな問題のようだ。
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