2014年に、中国における米下部ツアーとしてスタートしたPGAツアー・チャイナ。発足4年目の今年は米中間の交渉がまとまらず、ツアーは実施されなかった。しかし来年は、より大きくなって再出発することが先日発表された。
先月、中国で開催されたHSBCチャンピオンズの期間中、米ツアーのジェイ・モナハンコミッショナーと中国ゴルフ協会のチャン・シャオニン会長が共同会見。2018年からの4年契約で、PGAツアー・チャイナが再開されると発表した。
同ツアーは昨年まで、賞金ランキング上位1名にウェブドットコムツアーのシード権、以下上位5名に同Qスクールファイナルの出場権が与えられていた。
その権利で、今年ウェブドットコムツアーを戦ったドウ・ズーチェンとチャン・シンジュンは賞金ランキング25位以内に入り、今季米ツアーに昇格。PGAツアー・チャイナが短期間のうちに成果をあげたと言っていいだろう。
その影響もあったのか。今年実施されなかった同ツアーが、来年は賞金を増額。賞金総額の最低限度が昨年の120万人民元(約2000万円)から150万人民元(約2560万円)にアップ。試合数(昨年は13試合)も増える予定という。
また、賞金ランキング上位選手に与えられる"プレゼント"も増大。上位5名にウェブドットコムツアーのシード権、以下少なくとも15名に同Qスクールの出場権を付与する(詳細は未発表)。
"中国から米ツアーへ"の道が太く、大きくなる。
「トーナメントの拡充は中国のプロを成長させ、中国国民のゴルフへの関心を深めるだろう」(シャオニン会長)
中国のゴルフといえば、先のアジアアマ(優勝者にはマスターズと全英オープンの出場権)で、優勝を含め上位5人のうち4人が中国選手だったことが話題になったばかり。いまは中国ゴルフブームの"前夜"といったところか。
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