米女子ツアーは 今季の日程を終え各賞受賞者が決定した。ナンシー・ロペス以来の快挙あり、期待されながら無冠の選手あり、ツアーの悲喜こもごもを総まとめ。
まずは今年の全米女子オープン覇者、パク・ソンヒョンの快挙から。昨季韓国ツアーで7勝を挙げ世界ランクトップ10入りしたパクは戦いの場をアメリカに移した今季いきなりメジャー制覇。ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)、プレーヤーズ・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手賞)、賞金女王の3冠に輝いた。
プレーヤー・オブ・ザ・イヤーはツアー史上初、同郷のユ・ソヨンとのダブル受賞。同賞と新人賞を同時に戴冠したのは78年のロペス以来だ。
年間王者の座はレクシー・トンプソンに譲ったが、現在世界ランク2位。ナンバー1再浮上は時間の問題? 唯一の課題は英語力。現在は通訳が必要だが 来季は英語で受け答えしてもらいたい。
期待外れに終わったのはリディア・コー。14年のツアーデビュー以来3勝、5勝、4勝とコンスタントに勝星を重ねてきたが今季は自身初の未勝利のシーズンを送ることに。ちなみに本格参戦前に2勝を挙げており通算勝星は『14』。シーズン後半調子を挙げ2度の2位を含むトップ5、4回を数え「自信が戻ってきた」と前向き。85週間守ってきた世界ランク1位の座を6月に明け渡し現在9位だが「皆さんが思っているほど悪いシーズンじゃなかった」と本人は案外吹っ切れている様子。
一方、日本勢は宮里藍がシーズン途中で引退。シード権を確保したのは野村敏京と上原彩子の2人となった。野村は今季も1勝を挙げたがトップ10は2回で賞金ランク35位。昨年(11位)から大きくランクを下げた。
上原は賞金ランク60位。とはいえ平均飛距離149位(239・30ヤード)のハンディを81・27パーセントのフェウェイキープ率で補いつつ戦う姿はあっぱれ。来月34歳になるベテランにも注目だ。
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