来季の出場権がかかった米女子ツアーの最終予選会ファイナルQT。5日間90ホールの長丁場を戦い抜いた3人の日本人選手が明暗を分けた。
まずはルーキーイヤーの今年、米ツアーでは意に反して賞金ランク140位とシード獲得ならなかった畑岡奈紗。秋口から日本に戻ってくるとそれまでの苦戦が嘘のように2勝を挙げ、出場10試合で賞金ランク14位に入った。そしてその勢いままファイナルQTでも上位争いを繰り広げ、結果後続に1打差をつけ堂々のトップ通過を果たした。
今大会で上位20位に来季のフル参戦権が与えられるが、日本人選手のトップ通過は05年に宮里藍が後続に12打差をつけて以来。これで畑岡は日米両ツアーのフル参戦権を得たことになる。
一方、横峯さくらはスコアを伸ばしきれず45位タイにとどまり、21〜45位に与えられる限定的出場権を得るにとどまった。
今季はコーチを雇いスウィング改造に取り組んだが「ゴルフ人生で一番悪かった」と賞金ランク137位に低迷。来季は日本とアメリカ両ツアーで出られる試合を模索しながら再起をかけることになりそうだ。
そして08年のファイナルQTを突破してから9年間守ってきたシードを逃した宮里美香は「気持ちが空回りしてしまった」と最終日に『78』を叩き、68位で来季の出場権を失った。
国内ツアーを経ず米ツアーに挑戦するプレーヤーの先駆けとなった宮里は12年のセーフウェイクラシックで優勝するなどツアーでも一目置かれる存在だったが、今季はパットの不調もあり賞金ランクは157位。米ツアー続投の願いは叶わず涙が止まらなかった。来年は「日本に戻ってプレーすることを考えている」という。
姉と慕う藍が引退し米ツアー撤退を余儀なくされた美香。これで来シーズン米ツアーの日本勢は野村敏京、上原彩子に加え畑岡、限定的出場の横峯という布陣となる。
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