これは後年「レクシールール」と呼ばれることになるのだろうか。USGAとR&Aは、来年1月1日から、トーナメントにおけるテレビ視聴者からのルール違反の指摘を受け付けないと発表した。
「視聴者が見ていることは、私たちも見ている。私たちは試合を運営する自信があり、視聴者には世界のベストプレーヤーを見るのを楽しんでもらいたい。ロープの内側の選手とオフィシャルの間のルールの取り扱いについては私たちに任せてほしい」と語ったのは、USGAのゴルフルールの筆頭ディレクター、トーマス・ページェル氏だ。
覚えている向きも多いだろうが、 今年の4月、米女子メジャーのANAインスピレーション3日目、レクシー・トンプソンがグリーン上で、ボールのリプレースの場所をわずかに間違えたが、これをテレビ視聴者が指摘。ただ、これが明らかになったのが、トンプソンがその日のスコアカードを提出した後で、スコア誤記の2ペナが加わって合計4打罰。メジャー勝利を逃す"事件"が起こっていた。
テレビに映され、視聴者に監視(?)されるのは、人気のあるプレーヤーや試合の上位選手だけ。これには不公平感がある上、もともと、ゴルフルールは性善説に立って作られ、プレーヤーは自ら問題を処理して、その責任を取るもの。ゴルフの精神からいって、テレビ視聴者の指摘を採用するのはそぐわないということなのだ。
レクシーは、「ゴルフで幾度も発生している不幸な状況に対して、USGAとR&Aがルールを進んで見直したことを称賛したい。将来誰も、私の時のような結果に向き合う必要がないことに感謝したい」とツイッターで語っている。
レクシーが語るように、この問題は30年ほど前からたびたび論議の対象となっていたのだが、回の発表でようやく決着がついたといえるだろうか。
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