一人の韓国人女子ゴルファーが米国で関心を集めている。コ・ジンヨンがその人だ。
来季から米ツアーに本格参戦する22歳は、米LPGA広報担当ディレクターも、「非常に特別な新人選手」と評価。米メディアのゴルフチャンネルも「来年の新人王の有力候補」と紹介しているほどだ。
そもそもコ・ジンヨンは、韓国ゴルフ界では名の知れたエリートだ。"国内最高のコーチ"とも呼ばれるコ・ドクホ氏の指導のもと、アマチュア時代には数々のタイトルを獲得。10~12年には、国家代表にも選ばれている。
13年のプロ転向後は、時にアンチファンからスコア改ざん疑惑やマナーの悪さを指摘されたこともあったが、16 年には1シーズンの賞金総額が10億ウォン(約1億円)を突破。キム・ヒョージュ、パク・ソンヒョンに次いで史上3人目となる快挙を成し遂げ、年間MVPの位置づけに近いKLPGAバレンタイン大賞も受賞した。
15年から3年連続でKLPGA広報モデルにも選ばれている彼女は、今季も国内ツアー2勝を挙げて国内通算勝利数を9に伸ばし、12月の4大ツアー対抗戦、ザ・クイーンズにも出場。まさに韓国女子ゴルフ界を牽引する存在といえるが、特筆すべきは今年10月、米ツアーのKEBハナバンク選手権で優勝したことだろう。現世界ランキング1位のパク・ソンヒョンでさえ、シード権獲得前の優勝は達成していないだけに、来季の活躍には期待がかかる。
コ・ジンヨン自身も意気込んでいる。
「ルーキーである以上、新人王は目標ではあります。とはいえ、タイトルに欲を出すと集中すべきことがおろそかになるので、自分のゴルフの完成度を高めることに最善を尽くしたいです」
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