ニューヨークのトランプコース、好立地でも入場者減
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/01/23号
2018/04/23更新

ニューヨークのトランプコース
好立地でも入場者減

 トランプ大統領就任から約1年。問題山積のなか、これまで"マシ"とされてきたゴルフ関連についても「?」がつきだした。

注目されているのは、おひざ元ニューヨークにあるトランプ・ゴルフリンクス・アット・フェリーポイント。イーストリバーにかかるホワイトストーン橋を見上げ、マンハッタンの摩天楼を遠望する景観は見事。コース自体もジャック・ニクラス設計で非常に評価が高いのだが、実は入場者は落ち込んでいる。2015年の5月に開場し、トランプが大統領選に立候補した16年には6カ月間の前年比で約5%減少。そして17年には第3四半期までで11 %の落ち込みを見せているのだ。

通常なら、こうした個々のコースの数字はほとんど表に出てこないのだが、このコースはニューヨーク市が所有する半公営パブリックコース。もともとゴミ集積場だった場所に、市が1億2700万ドルを投入して、公園とゴルフコースの建設を行っていたのだが、ゴミが撤去され、コースのデザイン、造成がほぼ終わった段階で計画が中断。それをトランプ氏が引き継いで完成させた。ニューヨーク市から20年間のリースを受け、そのリース代も2019年まで免除されるという破格の好条件で運営しているのだ。もともとニューヨーク市のコースにトランプの名前を冠すること自体、批判があったのだが、今になって"トランプの名"が経営上のアダになってしまった可能性がある。米誌は「一部のゴルファーが、このコースを避けているのは疑う余地がない」と、一部住民の"トランプ回避"を伝える。ソーホー地区にある彼のホテルでは、トランプの名前を外そうとしているというし、ナイキタウンがリースの期間が残っているにもかかわらずトランプのビルから場所を移すなど、テナントも続々と離れ始めているという。

ニューヨーカーから見離されはじめたトランプ。ゴルフコースでいえば、同じブロンクスにある、アメリカ最古の市営パブリックコースの一つ、バンコートランドでは、グリーンフィがトランプのコースの三分の1ということもあるが、昨年入場者が12%の伸びを示すペースで増えているとされ、反トランプゴルファーが流れているとも考えられる。

 
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