エコだ!お茶でできた?新ボール
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/01/23号
2018/04/23更新

エコだ!お茶でできた?
新ボール

 健康食品として知られる、杜仲茶の木から生まれた原料をカバーに採用したという、新しいボールが発表された。キャスコの「バイオスピン」がそれだ。

2018年の4月から発売になり、予想店頭価格は、1個あたり1000円となかなか高額だ。カバーの素材となるのは、日立造船が展開する「トチュウエラストマー」という材料。トチュウ(杜仲茶の木)の種子から抽出した成分を精製して作られ、優れた耐衝撃性と、引張特性を持つ。これらの特徴が、ゴルフボールに求められる性能にマッチし、採用に至ったというわけだ。現在、主流のウレタンカバーに比べて軟らかく、ヘッドスピードの遅いゴルファーでもしっかりとスピンがかかり、その上、耐久性にも優れているという。

これまで、多くのボール開発に携わってきた専門家も、「原料は天然由来ですが、これまでのボール製造の設備を活用できるはずです。テストデータを見ると、ドライバーの初速が高く、アプローチではスピンが強くかかる、相反する機能のどちらにも優位性があるということで、これまでの常識を超えているように見えて、興味深いです」(イデアジャパン代表 土場信慶氏)と興味を寄せる。天然由来の素材のため、石油製品を使わない低炭素化の観点からも注目される。ゴルフにもエコブームが来る?

 
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