地味だったユーラシア杯。意外や欧州での存在意義は大?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/02/06号
2018/01/31更新

地味だったユーラシア杯。
意外や欧州での存在意義は大?

 先頃、マレーシアでひっそりと(?)と行われていた「ユーラシアカップ」。一体、どんな大会だったのか。

 同カップを一言でいえば、アジアと欧州出身選手による対抗戦。元々同カップは、06年から開催されていた「ロイヤルトロフィ」がベース。そちらはアジアと欧州ツアーの対抗戦だったのだが、欧州側を"欧州出身"と出場資格を幅広くして、14年から隔年で開催されている。

 出場選手は各チーム12人(キャプテン1人は別)で、試合形式は1日目フォアボール6試合、2日目フォアサム6試合、シングルマッチ12試合。今年、日本は池田勇太、谷原秀人の東北福祉大コンビが出場して、好成績を収めたが、結局は欧州チームが勝利し、これで第1回の引き分けを除けばアジアチームは2連敗。それもそのはず、欧州勢はポール・ケーシー(イングランド)、ヘンリク・ステンソン(スウェーデン)、マシュー・フィッツパトリック(イングランド)、トーマス・ピータース(ベルギー)などライダーカップ出場者を含む強豪揃い。世界ランクもステンソン9位を筆頭に50位以内が12人中10人もいる。対してアジア勢は池田が世界ランク36位で最上位。

 日本でも「注目されている」とは言いがたい大会なのだが、欧州ツアー側にとっては存在意義があるというのはテレビ解説者の佐渡充高氏だ。

 「ライダーカップ、プレジデンツカップが、米国が"主人公"なのに対して、ユーラシアカップは欧州が主役。欧州ツアーがアジアの市場に目を向けているというアピールにもなるし、1月という時期もライダー、プレジデンツの10月という時期に対抗する形でPRできていると思います」

 日本も欧州とのパイプを深めるいい機会でもあるのだが……。

 
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