ガルシアに続いてラーム。スペイン勢が1日2勝で沈まぬ帝国に
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/02/13号
2018/02/13更新

ガルシアに続いてラーム。
スペイン勢が1日2勝で沈まぬ帝国に

 ミケルソン予選落ちの一方、歓喜の勝利を上げたのがホン・ラームだ

世界ランクはジョーダン・スピースを抜いて2位。3年前には1578位、2年前は586位、1年前には137位だったのだから、まさに右肩上がり。米PGAツアーの公式サイトでは「将来的には1位も夢ではない」と紹介されている。

ラームは「正直、スピースを抜くなんて信じられない。彼はメジャーに3勝し、ツアーで10勝以上しているのに、私はわずかに2勝だけ。人生のこの時点で、ここまでくるなんて思ってもいなかった」と話す。

本人は"驚き"を強調するが、実は昨シーズンの終わりから今シーズンの7試合でトップ5を外したのは2回、トップ10を外したのは1回だけと、ノリノリ状態。世界ランクの急上昇に関しては、過去の成績で失うポイントがほとんどないためといえるが「2位になることに興味を持っていないし、勝つことを恐れていない」と、攻撃的なゴルフが米メディアで評価されている。

しかし、その一方、全米オープン2勝のカーチス・ストレンジは「アンドリュー・ランドリーとラームのプレーオフを見ていて、冗談かと思った。ティショットを打った後、和気あいあいと話していたんだから。プレーオフで相手をリラックスさせ、快適な状況に置くなんて、私には信じられない……」とコメント。

ラームといえば、昨年の全米オープンでの"イライラ大爆発"が有名で、怒りっぽくメンタルの安定がいま一歩とされた選手。その証拠にプレッシャーのかかるメジャー大会では、最高位が去年のマスターズの27位タイだったのだが、今回はプレーオフでも余裕しゃくしゃく。これは精神面の安定のなせるワザ?

同週にはスペインの先輩、ガルシアがシンガポールで勝利。アジアでガルシアが勝ち、アメリカでラームが勝ち……。かくして、1月の第3週、スペインは"太陽の沈まぬ国"の様相と相成った。

 
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