朗報を待つ小平智マスターズ出場への道
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/02/13号
2018/02/13更新

朗報を待つ小平智
マスターズ出場への道

 マスターズまで2カ月余り。出場権の最後のカテゴリーになっている開催前週時点でのワールドランク50位以内を巡って、熾烈なレースが展開されている。

マスターズの出場権にはさまざまなカテゴリーがあるが、誰もがチャレンジできる資格は、前年度最終週でのワールドランク50位以内と、開催直前週での同ランク50位以内という2つのカテゴリーだ。

アジア勢にとって、昨年12月に行われたインドネシアマスターズは、年内の同ランクの動向を決める大きなイベントだった。

その大会を前にして、58位だった宮里優作はジャンプアップを狙って出場して4位になり、ワールドランクを52位に上げた。一方、50位だった小平智は動かずに待ったほうが得策と判断し、出場をキャンセル。この決断は賭けでもあったが、大会終了時点で小平は49位に浮上している。

そして迎えた昨年最終週はポイントに影響するイベントはなかったものの、過去2年、または過去54試合の平均値でK・アフィバーンラトと宮里の2人が小平を抜き50位以内に入った。その結果、小平は弾き出される形で51位に後退し、マスターズ出場に手が届かなくなってしまったのだ。

かねてから「僕にはマスターズという目標がある」と公言していた小平は、最後のカテゴリーである開催前週の50位以内に目標を定めて今シーズンを迎えることになった。

小平にとって今季の初戦となったソニーオープンはドライバーの不調で予選落ちを喫してしまったものの、日本とアジアの共同開幕戦のシンガポールオープンでは「これなら戦える」(小平)というティショットを取り戻し、優勝のガルシアからは5打差をつけられたものの2位タイに食い込んだ。これで小平のランクは52位から一挙に42位と圏内に入ってきたのだ。しかし、大会まで2カ月もあり、油断はできない。

 
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