PGA(日本プロゴルフ協会)は倉本昌弘体制になって、さまざまな"政策"が矢継ぎ早に進行しているが、先日は第一生命との「包括連携協定」を発表。耳なれぬ言葉だし、そもそもゴルフ団体と生命保険会社は無縁のようにも思えるのだが……
同協定は、第一生命のネットワークを活用し、PGAがスナッグゴルフを使った子どもの育成支援や、ゴルフのマナー・ルール研修、シニア層の健康増進活動などに取り組むというもの。第一生命は全国に1300を超す営業所を持ち、4万人の「生涯設計デザイナー」が1000万件を対象にしているという実績がある。「その人たちが健康寿命を保ってくれれば保険金の支払いが少なくてすむことになります。しかし、私たちにはその健康寿命を延ばすための方法、ソフトがない。PGAさんはそれを持っていらっしゃる」(第一生命・稲垣精二社長)
PGA・倉本会長は「第一生命さんの全国の営業所を拠点にできるというのは大きい。顧客が1万人いるということはその家族や親戚、知人など含めればその何倍にもなるでしょう。何よりわれわれにとって、ゴルフを知らない人に接触ができるというのがいちばん大きい。そういう人たちに接触する術がこれまで全くなかったわけですから」
同協定が新鮮なのはスポンサー契約ではなく、あくまでパートナーシップ協定であるということ。「お互いの強みを生かせるコラボレーションで、新しい社会貢献活動を通じて地域への貢献を果たし、PGAさんとウィンウィンの関係を築きたい」(前出・稲垣社長)
同協定の延長線上で、近い将来、「各種トーナメントの開催など支援して頂ければ、これまた嬉しいことです(笑)」(前出・倉本会長)異業種間のコラボレーション、大化けする可能性はあるだろう。
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