「プロアマに出たくない」ボヤキ対策新フォーマット米で始まる
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/02/27号
2018/02/26更新

「プロアマに出たくない」
ボヤキ対策新フォーマット米で始まる

 フェニックスオープンからプロアマ戦の新しいフォーマットが導入された。これでトップ選手たちの出場も増えそうだ。

ほぼ1年中試合が開催される米ツアーだが、トップ選手がプレーするのは、20試合前後。これには、メジャーやWGC、プレーオフなども含まれるので、通常の試合には10試合ほどしか出ないケースもある。では、その10試合をどう選ぶのかというと、 相性のいいコースや自身のスポンサー関係、メジャーのウォーミングアップになる試合はもちろんだが、実は"プロアマのない試合"が優先的に選ばれているという。

なぜか? あるツアープロは「試合前日に6~7時間も拘束されるプロスポーツなんてほかにはないだろう」。さらにほかのプロが言うには「4人のアマに4人のキャディ、2人のスコアラー、それにアマチュアの家族が加わることもあって一つの組に13人もいることも。同じような質問を何度もされるし……。プロアマは肉体的より、メンタル面で消耗する」

そこで、新しいフォーマット「9&9」が考案された。一人のプロがプレーするのは9ホールだけで、残りの9ホールは別のプロが担当するという仕組み(希望すれば18ホールを通してラウンドすることもできる)。プロにとっては負担が半分になるし、アマチュアにとっては2人のプロと回れると好評。

PGAツアーのトーナメントは、プロアマなどでチャリティを行うことにより税制面の優遇措置を受けているので、プロアマを止めるわけにはいかない。しかし、ランキング上位の選手には負担が大きく、出たがらない。そこでPGAツアーは、過去何年も出場していない試合には、プロに半強制的に参戦するようにした流れがある。そんな状況が今回のプロアマのフォーマットの変更につながったようだ。

今季「9&9」が採用されるのは7試合だけだが、今後増えていく可能性もありそうだ。

 
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