16歳でプロの試合に初出場した思い出の大会、ジェネシスオープン(前身はノーザントラストオープン)でタイガーはキャリア18度目の予選落ちを喫した。マスターズまで6週間を切ったこのタイミングでの予選落ちに「大丈夫?」の声と「兆しは見えている」の声が相半ばしている。
復帰戦のファーマーズインシュランスオープンで23位タイに入り手応えを口にしていたタイガーだが、ジェネシスではフェアウェイキープ率46・43パーセントとティショットに苦しみ、決勝ラウンド進出を逃した。それでも「競技の場に戻れて楽しかった。ずっと試合に出ていなかったからこの緊張感はなにものにも変えがたい」と前向きなコメント。ただ、「内容にムラがあった。この2試合はコースの難易度もあって自分にとっては試練だった。プライベートでプレーするのと試合ではまったく違うからね。少し試合勘は戻ってきたけれどもっと場数を踏まなくては」
アメリカのゴルフマスコミの多くはタイガーの試合復帰を評価するも「ショートゲームはいいがアイアンのキレがないのが心配」という論調。最大の関心は「果たしてマスターズに間に合うのか?」だ。
「オーガスタはフェアウェイが広いので今後試合数をこなすことで間に合うのでは?」というのはESPNシニアライター、ボブ・ハリッグ氏。その意見に賛同するのはジェネシスでタイガーと同組だったローリー・マキロイとジャスティン・トーマスだ。
「完全復活はすぐそこ。随所に光るものがあったし、これからさらにキレが戻れば元世界ナンバー1のプレーに戻るでしょ」とマキロイ。
自宅が近所でタイガーと親交が深いトーマスはジェネシスでのギャラリーのマナーの悪さが予選落ちに影響を与えたと断言。タイガーに同情的で「彼はいまでも世界最高のプレーヤー」と話す。
ライダーカップの副キャプテン就任も決まり「選手と副主将の兼任もある」と自信をのぞかせたタイガー。この雑誌が出る日には、ジェネシスの次戦、ホンダクラシックの結果が出ている。さて、彼は笑っているだろうか。
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