ラフやバンカー、傾斜地やディボット跡など、ゴルファーが陥りがちなライから救ってくれるというコンセプトのクラブが登場した。
3月23日発売のプロギア「Q(キュー)」がそれだ。
「オールラウンド・ソール」と呼ばれるV字のソール形状が、地面との接触面を減らし、悪いライからでもやさしくボールを打つことができるという。FP値が大きな、いわゆる出っ歯の形状でボールを拾い上げやすくなっている。ロフト角18度から33度まで、4種類のラインナップだ。
同社は、過去にはタラコと呼ばれた「インテスト」やユーティリティのはしりである「ズーム」シリーズを世に送り出してきた、いわばお助けクラブの老舗でもある。テーラーメイドの「レイラー」のように、ソールにレールを設けたゲタ履きウッドは過去にもあったが、ここまで接地面の小さなクラブは大手メーカーでは初の試みだろう。
すでにコースで試打を行ったというギアライター、児山和弘氏は「接地面積の小さなソールに不安がありましたが、実際には前に滑ってフェースに当たりやすくなります。ピンチからなんとか距離を稼ぎたいときには有効でしょう」と指摘する。
ひさびさに登場した意欲的なお助けクラブ。「どうも悪いライにばかり遭遇する」とお嘆きの向きは試してみては?
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