廣野GCを設計したのはチャールズ・ヒュー・アリソンだが、その設計図は米国のゴルフミュージアムにもない貴重なものだったことが判明した。
廣野GCでヘイ氏。右はJGA、武居氏
USGA(全米ゴルフ協会)ゴルフミュージアム・コミッティーのニール・ヘイ氏が廣野GCにあるJGA(日本ゴルフ協会)ゴルフミュージアムを訪問。目的は、アリソンの本物の設計図を見るためだった。ヘイ氏はスコットランド生まれでハーバード大を卒業後は米国に住み、USGAに所属。R&Aの会員でもある。氏の米国でのホームコースはデトロイトにあるオーチャード・レークCCで、アリソンが設計し、1926年開場。廣野GCは1930年開場なので、その前のアリソンの作といえる。
デトロイトといえば、ニューヨークと同時にアリソンがハリー・コルトと一緒に事務所を立ち上げた地。ところがホームコースにもミュージアムにもアリソンの設計図は残ってないというのだ。ヘイ氏は廣野にそれが残っていると聞きつけ、個人的興味もあって、JGAゴルフミュージアムのつてを頼り同コースへ駆けつけたという。同行したJGAゴルフミュージアム参与の武居振一氏は「廣野だけでなく、東京GC朝霞コースのアリソン手描き設計図もあってびっくり仰天していました。コンター(等高線)や、印刷したかのような文字の但し書きなどためつすがめつ眺めていました」
東京GC朝霞Cの設計図は長い間、行方不明だったが、武居氏らが廣野GCの倉庫に眠っていたのを発見した経緯がある。廣野GCではその設計図に忠実にレストア(復元)することが決定している。
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