アーノルド・パーマー招待でローリー・マキロイが18カ月ぶりに優勝。バルスパー選手権の予選落ちから一転、サンデーバックナインの猛チャージで逆転勝利を挙げた陰にはある名手の存在が……。
"グリーン上のピカソ"の異名を持つパットの名手ブラッド・ファクソンがその人。バルスパーで予選落ちしたマキロイは、パーマー招待直前に志願しファクソンからパットのレッスンを受けていた。
その時点でストローク・ゲインド・パッティング=SGP(パットのスコアに対する貢献度部)はツアー124位。「なんとかせねば」という強い思いに突き動かされていたという。
ファクソンとのセッションでは技術的な指導はなく「メンタル面、心理的なことが大きかった」とマキロイ。テーマはストロークのメカニズムを気にせず、直感を信じ、結果を気にせず最善を尽くすこと。「良いパットが打てれば最高。それが入ればファンタスティック。ベストを尽くせれば(結果は)関係ない。パッティングに関する哲学や心理的な変化が大きかった」という。その結果、パーマー招待でのSGPはなんと1位。ドライビングディスタンス(316・7ヤード)1位のマキロイがパットを決めだしたら、それはタイガーだってかなわない。
ファクソンとのセッションは1時間の予定が3時間に。最後は強風が吹く高速グリーンでパッティングコンテストを行い、ファクソンがリードしたときには「もしパーマー招待でキミが勝ったら、皆に僕があいつをやっつけたと吹聴するよ」といわれ奮起したマキロイが、その後10メートルから4連続1パットで沈め逆転。「これでファクソンに勝ったと自慢できる」と笑い合ったという。
パットの復調で「メジャー2勝を挙げた4年前の感覚が戻った」と自信をのぞかせるマキロイ。先週はオーガスタナショナルの名物メンバー、ジェフ・ノックス氏との練習ラウンドで教えを乞うた話を紹介したが、これでマスターズ対策は完璧!?
キャリアグランドスラムはなるだろうか。
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