昨年の全英女子覇者、韓国のキム・インキョンのバッグを巡る不思議な話。
今年の1月、キムはバハマで開催された試合からマイアミに戻り、そこからアメリカン航空でサンディエゴに飛んだ。しかし、キムのキャディバッグがロスト。仕事道具をすべてなくした格好に。
キムはツイッターで「アメリカン航空は私のクラブがどこにあるか見つけられないまま、もう7日間経っている。彼らは『どこかでクラブを借りればいい』なんて言っているけれど、そう簡単なことじゃない」と嘆き節だった。その事情を知ったテレビコメンテーターが、先月、シンガポールで開催されたHSBC選手権でキムにインタビュー。
「愛用のクラブをなくして、今使っているのはバックアップ用のパターを除いて、全て2018年モデル。なくしたクラブの多くは、もう作られていないもの。新しいクラブに慣れるのに苦労しています」と語った。すると、そのインタビューをたまたま見たという3人のゴルファーがサンディエゴの中古ゴルフクラブのショップで、1本69・99ドルで売られていたキムのクラブを発見。それを購入するとともに、警察に連絡。なんと、なくして2カ月も経ってからクラブがキムの手元に戻ってきたのだ。クラブは盗まれて別々に売られたようで、ヘッドカバーや一部のクラブが戻らないままだが、キムは「私のことを気遣ってくれた人々やファンに本当に感謝しています」と大喜び。しかし、実は、新しいクラブを使ううちにどんどんフィーリングが合うようになり、「古いクラブは、もうあまり必要がなくなっているの」と明かしたキム。
使い慣れたクラブをなくしてショック、見つけてくれた人への感謝、最新クラブでの手応え……幸と不幸が繰り返すキム。災い転じて福となすというか、吉凶は糾あざなえる縄のごとしというか。今年のキムには何かありそう。
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