日本では、大相撲の巡業での「女性は土俵から下りてください」アナウンスが大批判にさらされたが、一方でマスターズの舞台、オーガスタナショナルから"意外な"ニュースがもたらされた。
来年から「女子アマチュア選手権を開催する」というのだ。54ホールで72人のアマチュアが参加。初日、2日目が予選で、近隣のコースを使う。そして最終日は、決勝進出者30人がマスターズが始まる直前の日曜日に、オーガスタナショナルでプレーする。オーガスタナショナルといえば、かつては女性メンバーなどとうてい許されず、ようやく5年前、コンドリーザ・ライス元米国務長官ら二人の女性メンバーが誕生したのは記憶に新しいところ。
同クラブのフレッド・リドリー会長は「この選手権はマスターズウィークをさらにエキサイトなものにするうえ、若い女性がゴルフを始めるきっかけを作り、ゴルフを普及させるという活動をさらに推し進めるものだ」と胸を張る。
このニュースを聞いたアニカ・ソレンスタムは「オーガスタは地球上の天国。子どもの頃、この舞台でプレーするチャンスがあれば、私は練習場にこもったでしょう」とコメント。
ただ、マスターズの前週といえば、LPGAのメジャー、ANAインスピレーションが開催される週でもある。この試合には全米女子アマの優勝者などを含め、7人までのトップアマが招待される。「LPGAのマイク・ワンコミッショナーとは話し合ったが、彼は女性ゴルファーを増やそうという私たちの動機を理解してくれた。大きな観点からみれば、女子のゴルフやLPGAにとっても良いことだと、彼も理解していると思う」(リドリー会長)。まあ、女性も"プレーさせてあげる"という若干の"上から目線"は感じなくもないが……。
プロツアーのメジャーに出るか、オーガスタナショナルでのプレーを目指すか。若き女子アマの悩み……かなり贅沢だ!
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