千葉オープン、岐阜オープンと4日間で2勝の離れ業をやってのけて国内ツアー開幕戦に臨んだ石川遼。その戦いのなかでも、しっかりと選手会長目線で試合を観察していたようだ。
考える人、石川遼
千葉オープンでは逃げ切り、岐阜オープンでは追い上げと、違う勝ちパターンを見せた石川だが、父の勝美氏は、技術的には「ドライバーはよかったが、アイアンはまだまだです。パターに助けられていたところもありましたし」と手厳しい。
「最終日のハーフが終わったところで、逃げているときは『ここまで行けば大丈夫』とか、追いかけているときは『あとこれぐらい伸ばさなければ』となりますが、そういう場面で、練習でできていたことができるかどうかは、試合でしか試せないから。もちろん勝つに越したことはありませんが、勝てなかったとしても、あの2試合でそういう部分でも得るものはあったと思います」(勝美氏)
その得たものとは、練習でできていたことが、実戦の中で試せたということもあるが、「それなりのプロも出場していて、そこに高校生、中学生も入っている試合で、ゴルフのすそ野を広げるという視点が持てたのはよかったと思います。こういう試合もあるんだということを知ったのは貴重な体験だったはずです」と勝美氏は言う。
千葉オープンの優勝コメントで石川は「もっとギャラリーは選手の近くで観戦してもいいのではないか」という趣旨の発言をしていたのも、「得たもの」ではないかと勝美氏は言うのだ。
技術的には「ドライバーの飛距離をあと5ヤード伸ばすとか、フェアウェイキープ率を10パーセント上げるとか、技術全体をかさ上げしていく必要があります」と全体のレベルアップが当面の課題だと勝美氏は指摘する。
石川の国内ツアー本格復帰が低迷する男子ツアーの起爆剤になることを期待したい。
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