マスターズとワールドシリーズ、両方に出た選手がいた!
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2018/05/01号
2018/06/15更新

マスターズとワールドシリーズ、
両方に出た選手がいた!

  大谷翔平の二刀流が日米の野球ファンの度肝を抜いているが、アメリカではゴルフとメジャーリーグの両方で、その最高峰の大会に出場した強者がいた。

 「ベーブ・ルースの足」と呼ばれたサミー・バード(1906~81)がその人。大リーグのワールドシリーズとゴルフのマスターズに出場した唯一の選手だ。

 野球ではニューヨークヤンキースなどに所属。よくベーブ・ルースの代走に出たことから「ルースの足」と呼ばれたのだ。野球での選手生活は7年間で、生涯打率は2割7分4厘。1932年のワールドシリーズ(相手はシカゴ・カブス)に出場している。

 36年にプロゴルファーに転向。PGAツアーでの6勝を含めてプロ11勝。当時マッチプレー方式だった1945年の全米プロでは、決勝でバイロン・ネルソンに敗れている。マスターズではトップ10入り2回。41年の試合では単独3位の成績が残る。48年のバードの最後のマスターズでは、2番ホールで10を叩き、デビッド・デュバルとともに"最多ストローク保持者"として記録されている。

 野球とゴルフの二刀流でいうなら、日本では甲子園春の選抜に優勝して、西鉄ライオンズのピッチャーとしてプレーしたジャンボ尾崎が有名だが、マスターズの最高位は8位。野球ではプロ在籍2年余りで登板試合は20、日本シリーズ出場経験はない。

 大谷は渡米後、チームメイトとゴルフをし「ゴルフのボールを打つのもうまい」と絶賛されたそうだから、ちょっと気は早いが野球引退後はゴルフ界へいかが?

 

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