日本女子ツアーがいよいよスロープレー防止に舵を切った?
国内女子メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップで最終日、最終組をプレーした3人全員がスロープレーで警告を受けた。バックナインから競技委員が最終組につき、前の組から遅れ始めたのを見て計測を開始。12番、4打目、シン・ジエが55秒要した。実は今年初め、同ツアーを運営する日本女子プロ協会はストロークに要する時間を変更している。最初に打つプレーヤーは50秒と、以前と変わらないが、2番目に打つ選手からは50秒から40秒と短縮変更している。だからシンは15秒オーバーしていることになる。続いて13番、バーディパットに鈴木愛が70秒(30秒オーバー)。14番ではイ・ジョンウン6がファーストパットを57秒(17秒オーバー)。競技委員はこのことを警告した。次のストロークから時間超過なら1打罰を課されるところだったが、これには当てはまらなかった。しかし前の組から1ホールも離されたことから、終盤はショットした後は走ることを余儀なくされた。それでも最終組がホールアウトしたのは1組前の比嘉真美子らが競技を終えてから30分近く経過していた。
世界各地のツアーでスロープレーが問題になって久しい。しかしこの傾向は一向に改善される気配はない。
R&A、USGA(全米ゴルフ協会)、PGAツアー、日本男子ツアーでも最初に打つ選手は1ストローク50秒。次に打つ選手は40秒で共通。
R&A、USGAで競技委員を務めている川田太三氏は「1ストロークに要する時間をどの時点から計測するか曖昧で、打つ時間を制限してもスロープレーはなくなりません。現在、1ラウンドでの所要時間を3人で4時間30分と決めているのを思い切って4時間とするくらいじゃないと撲滅できません。しかも全部の団体一斉に実施する。しかしながら、この4時間30分というのもテレビ中継の都合で決まった要素があるので、短縮は無理かもしれませんね」と悲観的だが……。
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