50歳谷口徹が記念の20勝目「勝て!」が天命と知る?
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/06/05号
2018/06/01更新

50歳谷口徹が記念の20勝目
「勝て!」が天命と知る?

 日本プロで谷口徹が大会3勝目、区切りのツアー通算20勝目を挙げた。

谷口おめでとう!

 最終日の終盤。ともに5メートルあった17番のパーパット、そして18番のバーディパットを沈めて藤本佳則に追いつく。さらにプレーオフ2ホール目でも、谷口は5メートルのバーディチャンスを決めた。そのたびに見せた渾身のガッツポーズは、今年2月に50歳を迎えたとは思えないくらい力強く、若々しかった。

 「泣くような気分ではなかったんだけど……。すごくうれしくて」

 実に5年7カ月ぶりに味わう勝利の美酒。うれし涙があふれるのも無理はない。「やめたほうがいいと思うこともあった。でも、やめるのは簡単。やり続けるしかない」

 年齢とも戦いつつ、「継続は力なり」を実証した。

 50歳92日でのメジャー優勝は、96年尾崎将司の49歳109日を更新する大会最年長記録。ツアー全体では、02年全日空オープンを制した尾崎の55歳241日が史上最年長だ。日本プロの優勝で5年シードを得た谷口は、この記録を塗り替える資格も手にした。

 海外の例を見ると、米ツアーではサム・スニードが65年グレーターグリーンズボロオープンを52歳311日で優勝。欧州はミゲル・アンヘル・ヒメネスが14年スペインオープンを50歳133日で制した。ちなみに、欧州ツアーの最年長記録トップ3はすべてヒメネスが持っている。

 女子はというと、国内最年長記録は95年大王製紙エリエールにおける岡田美智子の50歳312日。米女子ツアーでは、46歳272日のベス・ダニエルが03年のカナディアン女子オープンで約8年ぶりの勝利を挙げた。欧州女子ツアー記録は10年スペインオープンを勝ったローラ・デービーズの46歳349日。

 欧米ともに50歳に達していない女子をはじめ、男子でも日本の記録が際立つ。さすがは世界有数の長寿国、若手の台頭が目立つなか、天命を知る“知命世代"にも注目だ。

 
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