谷口徹が日本プロ選手権でV。これで谷口の世界ランクは478位から235位に上がった。243人抜きの大幅ジャンプアップだが、「もっと上がるんじゃないの?」と感じたファンもいたのではないだろうか。
世界ランクが正式にオフィシャルワールドゴルフランキングとしてスタートしたのは1985年。当時は世界の選手を比較する単なる目安でしかなかったが、99年から、その50位以内がメジャー大会やWGCの出場カテゴリーのひとつになってから、俄然注目されるランキングになった。
各試合で優勝者に付与されるポイントは「メジャーが10 0 ポイント」のように、その試合のグレードにもなっているが、メジャー出場権が付随するとなると、より公正さが求められ、たびたびツアーや試合ごとのポイントの見直しが行われた。
かつてはダンロップフェニックス優勝に38ポイントも与えられる時代もあったが、現在、日本のツアー優勝に加算されるのは16ポイントだ。
今回、谷口が日本プロ優勝で得たのは16ポイントで、いくら日本のメジャーだといっても、世界的には“普通の試合"と同じ扱いなのである。
ただ、ナショナルオープンだけは別格で、日本オープンで加算されるのは32ポイントと倍づけ。オーストラリアオープンなども同じ扱いになる。
今、世界ランク50位以内に入っている日本選手は、松山英樹と小平智の2人だけ。もし、日本ツアーに付与されるポイントがもっと高ければ、もう少し様子が変わっていたかもしれない。
PGAツアーの下部組織、ウェブドットコムツアーの最終戦での優勝は20ポイントだ。優勝賞金は18万ドルだから、日本プロの優勝3000万円のほうが遥かに高額だ。優勝すると5年シードが貰えるのが日本のメジャーだとされているが、米下部ツアーより格下扱いされているのが実情だ。釈然としないファンも少なくないだろう。
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