若者のゴルフ離れが叫ばれて久しいが、それはアメリカでも同じ。そこで、USGAが積極的な対策に乗りだした。
アメリカの調査では、ゴルフをしない理由として、ラウンドに時間がかかりすぎる、料金が高い、コースのハードルが高いなどが上位に挙げられている。そこでUSGAが始めたのが「プレー9」というプログラムだ。要は、9ホールのプレーを推進しようというものだ。
このプログラム自体は、2014年に始められたものだが、5年目を迎えて、さらに進化させよういう目論見。各州などにあるUSGAの下部団体に、毎月「プレー9」の日を設けて、9ホールの競技会を開いたり、低料金でプレーできるようにしたりする。
加えて、全米オープンや全米女子オープンなどUSGAが開催する選手権に合わせて、その地区のゴルフ協会が「プレー9」のイベントを開催するという。
「プレー9のプログラムは、忙しいスケジュールとゴルフをしたいという欲求のバランスを両立させる方法を提供する一方、新たにゴルフを始めようとする人に、楽しい出発点を提供するものだ」とUSGAのエグゼクティブディレクター、マイク・デービス氏は語る。
この動きはアメリカだけにとどまらず、例えば、オーストラリアでは、各地で開催される6月1日~10月21日までの9ホールのイベントの上位者28人が参加できる競技会を、11月のオーストラリアオープンの3日目に、同オープンの会場、レークGCで開催するという。
アメリカでは昨年、ゴルファーの約24%、シングルプレーヤーの54%が「プレー9」のイベントに参加したという調査結果もある。USGAでは、9ホールのスコアでもHCの申請ができるようにしているし、なにより来年の新ルールの大きな狙いの一つは、プレーのスピードを上げることにあるといわれている。ゴルフ場に行くのに片道2時間もかかる東京エリアのゴルファーにとっては、プレー時間が短くなってもあまり意味がないのかもしれないが……。
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