“科学者”デシャンボー「調子が悪くても勝てる方法がある」
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/06/26号
2018/06/18更新

“科学者”デシャンボー
「調子が悪くても勝てる方法がある」

 ゴルフを科学する“マッドサイエンティスト(イカれた科学者)"ことブライソン・デシャンボーがメモリアルトーナメントで優勝。念願の2勝目を飾った。

 憧れのジャック・ニクラスから念願のトロフィーを授与され「信じられない。こんなに早く夢が叶うなんて!」と喜びを爆発させた24歳のデシャンボー。

 最終日の最終ホールで16メートルから3パットのボギーを叩き、カイル・スタンレー、アン・ビョンフンとの三つ巴のプレーオフに突入。1ホール目でスタンレーが脱落。2ホール目で3メートル強のバーディパットを沈めたデシャンボーが勝利をものにした。カップインした瞬間、両手を7回突き出す派手なガッツポーズ。「あのガッツ!見習わなければ」とプロ仲間から賞賛&祝福された。

 記者会見では「ウィニングパットは10とか12フィートだったかな?」と司会者から問われると「11フィート2インチ(34センチ)でした」と即答。さすがゴルフを数値で解く(マッド)サイエンティストだ。

 ニクラスはデシャンボーが全米アマに勝った翌年に出場したマスターズで「初めて彼を見た。活躍するだろうと思っていた」。するとデシャンボーは「耐えて頑張りました」と感無量の表情。最終日は14ホール中フェアウェイをキープしたのは5ホールだけ。ショットが曲がりながら勝ち切ったのは「磨いてきたショートゲームのおかげ」。

 練習日にはフライトスコープを使ってさまざまなライからショットを打ち「ここからは何ヤードフライヤーする」といった緻密なデータを積み上げていた。

 これには“帝王"も「昔は科学とかテクノロジーはなかった。でも彼が活用しているなら試してみる価値はあるかも」。この言葉に「ジャックの試合で勝てただけでもうれしいのに、ありがたい」。ツアー2勝目で学んだのは「調子が悪くても勝つ方法はある」だった。

 
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