12年間で約2200億円。年間平均183億円のテレビ放映権料。これが米PGAツアーのアメリカ国外のテレビ放映権料だ。
支払うのはディスカバリー社で、放映権料を受け取るのはもちろん米PGAツアー。アメリカ国内の放映権料が高額なのは有名だが、ゴルフ中継の海外のテレビ放映にこれだけの金額が支払われるのは前代未聞。この金額には、テレビ放映権だけでなく、オンライン・インターネットでの放映権も含まれているというが……。
ディスカバリー社は、ケーブルや衛星放送における世界最大のドキュメンタリーチャンネルで、同社のディビット・ザスラフCEOは「PGAツアーは、世界でもっとも注目される国際的な知的スポーツだ」とゴルフを世界的コンテンツとして高評価。確かに世界ランキング50位以内のうちアメリカ以外の選手が半数を占めるのが現状。とくに海外のツアープレーヤー85人のなかに、中国の選手が2人おり、「10億人を超える市場」は将来的に魅力的だろう。
PGAツアーのジェイ・モナハンコミッショナーも、「マーケットが大きく広がる可能性があると考えている。世界や中国のファンに中国人選手の活躍を伝え、中国のヒーロー誕生に役立ってくれるはず」と語る。
PGAツアーにすれば、海外の放映権がこれほどの高額で売れたことで、2021年に切れるCBS、NBC、ゴルフチャンネルとの米国内の放映権交渉に弾みがつくと思っているようだ。不明な点も多いが、今後日本で米ツアーの放送を行っているテレビ局にも影響があるかもしれない。
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