全米オープンを前にタイガー・ウッズのバッグからついに"ナイキ勢"が消えた。
最後まで残っていたナイキのVRウェッジがテーラーメイドのウェッジに切り替わったのだ。先のメモリアル選手権で、タイガーのバッグに入っていたのは、テーラーメイドのミルド・グラインドの56度と60度の2本のウェッジ。テーラーメイドの商品開発部長のポール・デムコフスキー氏によれば「タイガーのウェッジは、非常に個性的でユニークなものだ。これまで使用していたウェッジを彼がどのように感じていたかを考慮しながら新しいウェッジを作るのには苦労した。新しいウェッジは、ヒールが重く、60度のウェッジには10・5度のバウンスがつけられている」という。仕上げにはメッキなどが施されておらず、メモリアルで使用していたウェッジは、わずかに錆も浮かび、すでに相当使い込まれていたようだった。
タイガーは、昨年末に復帰後、スウィングを若干修正してきており、その"新スウィング"でも、かつてのフィーリングが出せるように、テーラーメイドは苦労していたようだ。マスターズの後にタイガーは「TWフェーズ1アイアン」を使い始め、今回さらに新しいウェッジをバッグに入れたのだ。復帰直後、元コーチのハンク・ヘイニーがタイガーのプレーについて「ショートゲームに問題あり」と指摘していた。そんなこともあり、とくにウェッジには、タイガーもテーラーメイドも気を使っていたのだろう。テーラーメイドのM3ドライバー、3番、5番ウッド、RSi TP UDIの2番アイアンを含め、これでパターのスコッティキャメロン ニューポート2を除いて、すべてテーラーメイドのクラブで揃えたことになる(ちなみにボールは、知っての通りブリヂストン・ツアーB xs)。
問題が指摘されていたタイガーのショートゲームに関しても、ツアーの「SGアラウンドザグリーン」のデータでは全選手中5位にまでなっており、復活の1勝もいよいよ近そうな気もするが……。
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