ボビー・ジョーンズも!プロたちの失格事件簿
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2018/07/10号
2018/07/26更新

ボビー・ジョーンズも!
プロたちの失格事件簿

 今回の全米オープンで、フィル・ミケルソンが動いているボールを故意に打ち2打罰を受けたが、失格にはならなかったことで大論争に。しかし、ゴルフの歴史を振り返れば、失格はざらにある。

 古くは球聖ボビー・ジョーンズ。当時のUSGA会長ジョージ・ウォーカー(ジョージ・W・ブッシュの曽祖父)は「君が癇癪をコントロールできない限り、2度とUSGAのイベントではプレーさせない」と語っていたほどのエピソードがあるのだ。まだ10代ではあったが、ジョーンズは全米アマでクラブを投げて、女性の足を傷つけた。さらに、1921年の全英オープンでは、バンカーから脱出に4打を要し、その場でスコアカードを破り捨てて、ボールをピックアップして試合放棄したこともある。

 ジョン・デーリーにいたっては、93年のケンパーオープンで、スコアカードをサインもせずにスコアテントに投げ入れ、翌94年のカパルアではサインも行わずコースを去ったことも。03年にはサンアントニオで、動いているボールを打って失格。オーストラリアオープンでは大暴れで、08年には、観客のカメラを取り上げて木に投げつけ、11年には池に7つ打ち込んで、そのままコースから立ち去っている。

 ジョーンズやデーリーの"プッツン"とは話は異なるが、94年には、青木功が米シニアツアーでスコア誤記による失格処分を受けている。

 タイガー・ウッズやジャック・ニクラスも、クラブを投げたり叩きつけたりすることは間々あった。2013年には、ホンダクラシックで、ローリー・マキロイが26ホール目で試合放棄し、失格している。

 もっとも、同じ失格でも、92年のミリオンダラーチャレンジのニック・プライスや96年のキヤノンGHOでのグレッグ・ノーマンのように賞賛されるケースもある。プライスの場合、トップタイに立っていた試合で、動かせない障害物(広告看板)を動かしたことが、スコアテントで発覚。オフィシャルがスコアの書き直しを勧めたが、拒否して失格。ノーマンはプロトタイプのボールを使用し、認定球であったが、ネームが入っていないことを申告し、「ゴルフの尊厳」を守るために、初日のリーダーであったにもかかわらず、自ら失格となっている。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2015/06/09 好成績もおじゃん。鈴木愛失格から学ぶ「1打罰」と「2打罰」の違い
2013/07/09 方位磁石でアンが失格。マウスピースの例もある「14-3」

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト