6月18日の大阪地震コースへの影響は?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2018/07/10号
2018/07/26更新

6月18日の大阪地震コースへの影響は?

  6月18日、大阪北部を中心に最大震度6弱を記録した大地震。震源地の周辺は京阪地区でも有数の“ゴルフ銀座"だが、地震の影響はなかったのだろうか?

 まず、高槻GCに状況を聞いてみると「コースもクラブハウスも地震の影響はほとんどなく、営業は続けています。当日もスタートしたお客さまは全員ラウンドされました。ただ当日の9時以降の予約は、道路が渋滞したとか、自宅や会社に被害が出たという理由でキャンセルなさる方も。また翌日はゴルフ場名が〝高槻〟ですから被害も大きいのだろうと想像してキャンセルされた方がいらっしゃいました。実際は、高槻市内でもコースは市の中心部から車で40分近くかかる京都に近い場所にあるのですが」(同CC受付の松本麻美さん)と、実害というよりは風評被害のほうが大きかったようだ。

 井上誠一の設計で知られる枚方CCも「被害はほぼありませんでした。レストランのグラスが数個割れたくらいです。地震当日は休場日でしたし、翌日は地震の復旧工事で電気工事会社のコンペのキャンセルがありましたが、幸いその程度で済みました」(同CC蕪田了治副支配人)。

 また箕面GCも「施設やコースに被害はありません。当日はコンペも入っていましたが、全員ラウンドを終えましたし、翌日以降のキャンセルも、地震より降雨による影響のほうが大きいかなとみています」(同GC木下喜史支配人)

 ただ取材をしたコースのなかで1件だけ地震当日営業を中止したコースがあった。某有名コースだが、名前を出さないことを条件に話を聞いた。

 「うちは1番スタートが8時ですが、地震が発生したのは直前の7時58分でした。揺れがかなりひどく、このままスタートさせて余震などで2次被害が出たら困ると少し様子見をしたあと、結局、当日のラウンドを中止にしました。皆さん、家や会社が心配なようで不満やクレームなどは出ませんでした。ただ、クラブハウスと管理道路に少しひびが入った程度で、プレーには影響がないので、翌日からは通常通り営業しています」とのこと。今回、コースには影響が少なかったが、地震発生時には痛ましい事態も起き、一部ではガスなどのライフラインがなかなか復旧しないなど住民は苦難を強いられているのも現実。1日でも早く“日常"が戻ることを祈るばかりだ。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2011/05/02 もし競技中、地震でボールが動いたらどうする?
2016/11/15 鳥取で震度6弱そのときコースは?

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト