畑岡奈紗の米ツアー初優勝はサッカーで盛り上がる日本よりむしろアメリカで大きく報じられていた。
女子ツアーに精通するライター、ロン・サイラック氏はLPGAの公式サイトで「見事なlift off(打ち上げ)」と日本の19歳を賞賛。「前人未到のことをするようにとアメリカ航空宇宙局=NASAにちなんでつけられた」と名前の由来を解き「まさに宇宙に羽ばたく勝利」とトーナメントレコード(21アンダー)、今季ツアー最多ストローク差(6打差)での圧勝を伝えた。
ウェブ版米ゴルフダイジェストが注目したのは優勝争いをしたライバルたち。ツアー未勝利の畑岡に対し、最終組で一緒に回ったレクシー・トンプソン、ミンジー・リー、さらに1組前のアリヤ・ジュタヌガンは3人で22勝を挙げており、圧倒的不利かと思われながら「小柄な少女は次々とバーディを奪い、ほかを寄せつけない圧巻のプレーを披露した」と報じている。
さらにレクシーのこんなコメントも。「飛距離もあるしグリーン上でのボールの転がりは驚異的でした。彼女には欠点が見当たりません。見ていて楽しかった。勝って当然です」。一緒にプレーしながらギャラリーになってしまったといわんばかりのスター選手の言葉を紹介している。
一方、ゴルフウィークのウェブ版が伝えたのは低迷した昨シーズンと躍進する今シーズンの違い。デビュー1年目の昨年は賞金ランク140位でシード落ち。「英語もしゃべれず、日本のメディアからの宮里藍の後継者としての期待が重荷になった」。だが秋に一時帰国してから自信を取り戻し、プレーが安定。
そして「今季、畑岡にとって最大の武器がママ」とも伝えた。昨年はあえて親の同行を拒否したが、慣れない環境でとくに食事面で苦労した。「夫と妹を日本に残し、助っ人に登場した母・博美さんの手作りの料理が躍進の鍵」と報じた。
新星誕生に盛り上がる海外。日本でももっと注目しては?
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